『いきさつ』

7月132011

3年間ありがとうございました!

投稿者: 19:50:41 カテゴリ:所長ブログ(New)

2011年7月13日(水)


ここの所、真夏のような暑さが続く。

しかし夕方になると・・・・一気に雨が降ったりと忙しない天候です。



前回の所長ブログで、久しぶりに息子の高校野球の話題に触れました。


先週末の土・日(9日・10日)は、最後の練習試合を山口遠征で締めくくりました。


9日(土)は、宇部鴻城、熊毛南

10日(日)は、岩国高校でダブルヘッダー。


宇部鴻城は、今春の山口県春季大会の優勝チーム。

岩国高校は、当ブログにコメントを頂く”懐かしき友”さんの母校であり

昨秋の山口県秋季大会で県チャンピオンに輝いている強豪校。


この試合には、晃洋も含め3年生全員(19名)と2年生、1年生の数名が同行しました。


夏の甲子園地区大会である、選手権島根大会のベンチ入りは20名。


現状の、チーム状況を考慮すると、3年生が4~5名はベンチ入りが出来ない事が予想されます。


その中での最後の遠征ですから、ベンチ入りの叶わない3年生にとっては、高校最後の試合となります。


晃洋は、これまでも代打として後のない・・・・

常に成果を出さねば、次の出場機会はいつか分からない!

という使われ方をしていました。


ベンチ入り出来るなら・・・それもよし! と思っていました。


この遠征中の4試合で出番は、2試合。

1試合は最終回に代走で・・・

最終試合では、途中1回の守備機会と1度の打席・・・


ん~ 微妙だな・・・・


微妙というのは、

実はベンチ入りメンバーはこの時点では、部員には告げられていませんが

高野連への提出は完了しており、登録メンバーのケガ等が無ければ通常は交代はありません。


故に、すでにメンバー漏れが決定していれば、高校最後の試合として

出場機会は多少は多くある! と勝手に感じていたのです。



どうなのかな? と、期待と不安を抱えて、月曜日の発表を待ちました。



勿論、息子とは、結果はどうであれ・・・


仮に落選しても、胸を張って皆のサポートに回る事を、

親子ともに誓ったのです。



月曜日は午後から、突然の豪雨・・・・・

外での練習は出来ず、室内練習。


通常より早めの時間帯で一旦練習を切り上げ全員集合しての

メンバー発表だったようです。


1番から20番までの背番号を、一人づつに監督が手渡しで激励を込めて渡します。


4名の3年生がベンチ入りが叶いませんでした。


泣き叫ぶ者、呆然と立ち尽くす者。


晃洋は、約束通りに毅然と受け止め、心配そうに立ち竦むチームメートに、しっかりと真っ直ぐに正対できたそうです。


3年のベンチ入りしたチームメイトが一人、

無言で歩み寄って来て、強く握手を求めてきました。


その手を強く握り締め・・・・・言葉に出来ない何かを互いの目で確認したようです。


ベンチ入りした2年のレギュラーの後輩が、泣きながら・・・手を握って

『お・お・・俺・・頑張りますから!・・・頑張りますから!・・』と

泣きじゃくっていたそうです。



ベンチ入り出来なかった4名の3年生。

悔しさ悲しさを押さえようとしない者・・・

懸命に悔しさに堪えようと歯を食いしばる者・・・


他のチームメート、後輩・・・それぞれが、最後の夏の厳しい現実を見たのです。


晃洋は、どう接していいか戸惑うチームメイトに配慮して、

もう一人の落選者と、その場を離れ・・・
キャッチボールをしたり素振りをしたり・・・・・最後の自主練をやったようです。



解散後、監督からその4名に、儀式としての訓話があります。



全てが終わり、電話してきました。

『迎えに来てもらえるかな?』


自転車で通学していますし、学校と自宅は近いのですが

さすがに、精神的にボロボロだったのでしょう。



私が車で向かえに行きました。

車に乗ると、明るく  『ありがとう!ただいま!』・・・・・


ふ~ん・・・・


駄目だったか?


『・・うん!』



そうか、後でゆっくり話を聞かせてくれ!


『・・うん!・・・』



自宅へ到着。

晃洋を先に降ろし、私は車を車庫へいれ・・・・・


台所では、女房が夕食の準備中です。


晃洋は、普段以上に明るく振舞っている事が判ります。


食事をしながら、またその後もTVを見ながら・・・2時間以上

色々と話しました。




『今日は雨が降って欲しく無かったわ~』


何で?


『・・・自分自身の為に出来る最後の練習だったんだ・・・バッティングもしたかったし・・・普通に目一杯やりたかった!』 と、呟きました。


・・・・・



最後は、もう少し出場機会を貰えたら良かったな!?

いつも結果を出さねば次はない! 

後のない代打が多かったものな~

レギュラー陣だって、そんな中で結果を出し続けられないよ!

それが出来りゃ、レギュラー取ってるよ!


と、私の方が悔しくて・・不満が口をついて出た。


最後の試合だったら、結果は兎も角、納得して高校野球を終われる

配慮が欲しかった! 


何の不満も口にしない息子を見ていると・・切実にそう思う。


晃洋は

『・・・結果・・・出せなかったからね・・・』

と、淡々と寂しそうに・・・呟く。


今日の一日を、色々と話してくれました。


お前・・偉いな!

それしか、私には言い様がありませんでした。




翌日の昼、女房が

  『昨夜、晃洋を迎えに行った時・・・母さんにもキチンと話せよ!

  みたいな事を晃洋に言ったの?』 と聞く。


い~や、何も言ってないよ・・




『あの子、昨夜帰って来て荷物置いたら、すぐに私の所に来て


   母さん・・駄目だった・・・・・・3年間ありがとうございました!


      と言って、深々と頭を下げたの』  と言うではないですか・・・




台所で夕食の準備をしていて、後ろから声を掛けられた女房は

涙が溢れ、晃洋を正視できず・・・そのままの状態で


『そう! 長い間良く頑張ったネ お疲れ様でした!』

と言うのが精一杯だったようです。



晃洋が、自分の悔しさや怒りや・・・・そんな事を全て胸にしまい

毎日、早朝から弁当を作って送り出してくれた母親に

真っ先に・・・お礼を・・・・


その彼の胸の内を思うと・・・・

私は、涙がとめどなく溢れてきました。


朝起きたとき、お前の目・・・異様に腫れていた。

皆の前では、毅然としていたが、部屋で一人になった時

お前・・・・・


晃洋、  お前・・偉いな! 本当に偉いな!




高校野球のプレーヤーとしての成長と結果は微妙だが


心の成長は、一流プレーヤーだ!



『バネ股』とケガに泣かされた、2年4ケ月。

本当に良く頑張った、お疲れ様でした。



こちらこそ、3年間ありがとう!

 

 

6 件のコメントがあります。

  1. 花田屋 2011/07/13 23:10:38

    晃洋君へ

    3年間 良く頑張りました。お疲れさん。
    中学卒業前から、硬球に慣れる練習を行い、入学後、徐々にたくましさを見せる君の成長は楽しみでした。

    ベンチ入りが、かなわなかった事は残念でした。
    しかし、新たな目標を見つけて成長する晃洋君を楽しみにしています。

    これからチームは、3年生最後の戦いに望みます。
    チームの一員としての、立派に行動して下さい。

  2. (松農親父) 2011/07/13 23:55:57

    もっちゃん!頑張ったね!!
    ご両親への素晴らしい恩返しは、まさに天晴れ!!
    立派な高校球児だったね(*^^)v

    翔悟の挑戦も終わりました。
    ベンチ入りには一歩?二歩??届かず・・残念!

    最後の夏、松農と松商を応援するからね!

    球場で会いしましょう!

  3. 所長 2011/07/14 9:42:31

    花田屋さん>

    ありがとうございます。
    過ぎてみれば早い時間でした。

    色々、複雑な思いを持ち続けた2年4ケ月でしたが
    私も勉強になりました。

    今年は、甲子園出場も決して夢ではないチームになりました。
    親子共に、チーム及び保護者会へのサポートを懸命にやろうと思っています。

  4. 所長 2011/07/14 9:51:25

    松農おやじさん>

    昨日は、連絡ありがとうございました。

    互いの子が、同じ中学で出会い、野球も中学から始め
    この二人だけが高校でも野球を続け・・

    共に、最後は自身の夢が叶わなかった。

    悔しいし残念ですが・・・受け入れましょうネ。

    しかし、松農おやじさんもいつも皆さんのお世話をやいておられますね! 

    互いの子も、ふて腐れたり、投げやりになったり、不平不満を周囲へぶつけたりしない息子達に育ってくれましたね!

    幸せな事です!

    親として、最後の時間を精一杯支援してやりましょう!!
    全てが終わったら、久しぶりに一杯やりますか!?

    松江商業の甲子園が終わってからですけど・・
    (やかましい?)

  5. 懐かしき友 2011/07/20 20:10:36

    所長 様

    偉いな、晃洋君。

    所長へ。
    高校3年間の決して順調じゃなかった部活の中で、成長した息子は立派だよ。
    3年間やり続けた事で、君の高校時代は越えたぞ!
    もうしばらくすると、男同士の話が出来るね。
    ああ、うらやましい。

  6. 所長 2011/07/21 8:32:11

    懐かしき友さん>

    久しぶり!
    あっという間に最後の夏になりました。

    中々、趣のある息子になりました。
    普段のやりとりには成長は決して感じませんが・・

    3年生野球部員の練習用のベースボールTシャツの背中には
    『感謝』という文字が刺繍されています。

    野球が出来る全ての環境に『感謝』します!
    という気持ちを込めたようです。

    チームは、まだまだこれから甲子園を目指す戦いが始まるのであって、決して終わりではないのですが
    親子に関係においては、最後の大会にベンチ入り出来るかどうかは
    一つの大きなケジメです。

    食事、洗濯等・・日々一番の理解者であり支援者でもある母親に
    真っ先に『感謝』の気持ちを伝えようと思えた息子の子持ちを、素直に褒めてやりたいと思います。

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